35歳共働きママののほほ~んマタニティ&育児日記

~妊活を乗り越えて、ついにママになりました!!~

育児日記 ~生後4ヶ月 BCG接種を受けました!!~

生後4ヶ月のベビちゃん。

保健所の3~4ヶ月健診の時に、あわせて『BCG接種』を行いました。

予防注射を受ける小さな子供のイラスト

今回は、BCG接種についてまとめたので紹介します。

【目次】

 

関連記事:3~4ヶ月健診についてはこちらの記事をご覧ください

smile-happy-family.hatenablog.com

 

 

BCG接種とは

BCGワクチンは結核を予防するワクチンです。

BCGは牛型結核菌を弱毒化してつくった生ワクチンで、乳幼児の結核菌による重篤な症状の予防に高い効果があります。

接種する場所にワクチンの薬液を塗った後、「管針」とよばれる9本の針が付いた専用の接種器具で針を刺すことにより、薬液が皮膚に接種されます。

俗に『はんこ注射』と呼ばれていますね。

 (引用:wikipedia

接種は、上腕に2箇所行います。

針を刺した場所は軽い出血がみられるのが普通です。

接種後は、接種した場所を日陰で10分程度乾燥させ、乾燥した後に服を着せます。 

ベビちゃんの場合、接種後に待機する場所があり、保健所の方が乾燥したかどうか確認し、許可が出てから服を着せました。

 

どうして上腕に接種するの?

 BCGワクチンは、上腕外側のほぼ中央部に接種するものとされており、その他の場所への接種は、薬機法上認められていません。また、肩の部分に接種を行うと、ケロイドを生じやすいことが報告されているそうです。

 

結核は昔の病気だと思っていませんか?

 結核は、結核菌の空気感染によって発病します。

日本の結核患者は昔と比較するとかなり減少しましたが、現在でも年間2万人近い患者が発生しています。

また、結核に対する抵抗力はお母さんからもらうことができないため、生まれたばかりの赤ちゃんや子どもが感染することも少なくありません。

結核というと一般的には肺の病気として知られていますが、乳幼児は免疫が未熟なため、結核菌に感染すると、結核菌が血液を通じて全身に広がったり、脳を覆う髄膜に侵入したりして、重い症状を引き起こしたり重い後遺症を残す可能性もあります。 

 

接種年齢と接種回数

 生後1歳に達するまでに1回接種します。

通常は生後5ヶ月から生後8ヶ月に達するまでに接種しますが、地域によっては、もっと早い時期(生後3ヶ月~)に接種をすることがあります。

私の地域では、通常3~4ヶ月健診と同じ日に、保健所において集団接種を実施しています。

なお、長期にわたり療養を必要とする疾病にかかったことなどにより、規定の時期に接種を受けられなかった場合、接種を受けられるようになってから2年間(ただし4歳に達するまで)は、接種を受けることができます。

 

ツベルクリン反応なしで1回接種になったのは、まだ最近の話

私が子どもの頃は、ツベルクリン反応検査の皮内注射をして、陰性(場合によっていは疑陽性も)の場合にBCG接種が行われていました。

接種時期も、幼児期、小学生、中学生の3回でした。

ツベルクリン反応がとても痛かったことと友達同士で反応部位を比べ合っていた記憶があります。

2005年の法改正により、接種時期は生後6ヶ月未満(生後3ヶ月以降を推奨)の1回となり、ツベルクリン反応検査なしで接種することとなり、さらに2014年の法改正により、接種時期が生後1年未満(生後5ヶ月以降8ヶ月未満を推奨)に変更されました。

 

BCG接種後の注意点

  • 接種後30分は、接種会場で子どもの様子を観察する
  • 接種部位をこすったり、もんだりしない
  • 接種当日は激しい運動を避ける(入浴は差し支えありません)
  • BCG接種日以降、他の予防接種を受ける場合は4週間以上の間隔をあける

 

BCG接種後の経過について

 接種後10日~2週間の間に、接種したところに赤いポツポツができて、その後一部に小さいうみがでることがあります。

この反応は、接種後4週間頃に最も強くなりますが、その後はかさぶたができて接種後3~5ヶ月で治り、小さな傷あとが残るだけになります。

これは正常な反応で、BCG接種により抵抗力(免疫)ついた証拠です。

通常は自然に治りますので、包帯をしたり、絆創膏をはったりしないで、清潔に保ってください。

 

【ベビちゃんの接種1ヶ月後の接種部位の様子】

この頃が一番反応が強く、小さいうみができています。

見た目には痛い?痒い?と思ってしまいますが、ベビちゃん本人は痛くも痒くもないようですので、ご安心ください。

f:id:smile-happy-family:20171115211212j:image

 

このような場合は、保健所(または接種をうけた医療機関)に相談しましょう

  • 接種後3ヶ月を過ぎても、接種のあとがジクジクしているようなとき
  • 接種をした側のわきの下のリンパ節が大きく腫れたり、化膿して自然に破れたりしたとき
  • その他、異常がみられる場合(まれですが、重大な副反応として、アナフィラキシー、骨炎、骨髄炎、骨膜炎、皮膚結核様病変、免疫不全者に接種した場合の全身性播種性BCG感染症が報告されています)
  • コッホ現象が起こったとき

 

コッホ現象とは

 通常は接種後2週間頃にあらわれる接種場所の発赤・腫脹や接種局所の化膿などが、接種後の早い時期(多くは3日以内)にあらわれ、その後2週間から4週間で消失、瘢痕化し、治癒する一連の反応が起こることがあります。

これを『コッホ現象』といいます。

コッホ現象が起きた場合は、子どもが結核に感染している可能性があります。

本当に結核に感染しているかどうかを調べる必要があるため、保健所(または接種を受けた医療機関)に相談して下さい。

コッホ現象が起きても、結核に感染していない場合も多くあります。

また、緊急外来を受診するほどの緊急性はありません。

 

予防接種による健康被害救済制度について

 定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、重篤な健康被害が生じた場合は、予防接種法に基づく補償を受けることができます。

ただし、健康被害が予防接種によって引き起こされたものか、別の要因によるものなのかの因果関係を、国の審査会において審議し、予防接種によるものと認定された場合に補償を受けることができます。

 

 まとめ

結核は、日本では現在でも年間2万人近い患者が発症していて、決して昔の病気ではありません。乳幼児の感染も少なくないため、予防接種法に基づいて接種されるBCG接種で結核を予防しましょう。

BCG接種は、接種して「はい終わり」ではなく、赤くポツポツができたり、化膿してジクジクしたりするので、数ヶ月と長い経過をみる必要があります。

ただし、化膿するのは正しい反応でしっかり免疫がついたという証拠です。

赤ちゃんのぷにぷに&もちもちのかわいい腕に・・・と思いますが、いい反応だと思って見守っていきましょう。